レインコード感想

 超探偵事件簿レインコードをプレイしたのでその感想を置いておく。全体としての評価は☆5が最高としたら☆3.5くらいの評価だった。俺は大和田バターをTwitterで名乗っているくらいダンガンロンパシリーズが好きだからスパイクチュンソフトやらトゥーキョ―ゲームスに対する期待が高すぎたのかもしれない。

 

 レインコードをプレイしていて一番良くないと感じたのが、推理デスマッチ開始前の待機時間が長すぎることだ。おそらくこのゲームの最もプレイしていて楽しい部分、このゲームのトロの部分なのに始まるまで体感10秒から15秒くらい待たされる。各章ごとに読み込みが1回ならまだ我慢できるが実際には何度も読み込みがあり、これが著しくゲーム体験を損なっていると感じた。

 

 次に個人的に合わないと感じたのが、フルボイスの仕様だ。今作はメインストーリーがフルボイスとなっており、目で追っていると0.5秒で読み終わっている文章を5秒くらいかけて読み上げられるのが冗長に感じ、0章と1章辺りは眠気を感じながらプレイしていた。主人公ユーマの内面描写もフルボイスで読み上げられるので本来文章だから成立していた表現が音声で読み上げられることによる違和感があった。今作の容量はダウンロード版で14ギガとかなり大きくその原因となったのはこのフルボイス仕様の影響もあるだろうから個人的には不要だったと感じた。

 

 また今作の肝である、謎迷宮や探偵特殊能力というゲーム性とストーリーの整合性が取れていないと感じた。謎迷宮にせよ探偵特殊能力にせよ主人公と仲間以外はその能力を認知できないので、その認知できない力を証拠として相手を打ち負かすというのはかなり無理がある。自分たちしか知りえない謎迷宮から帰還すると途端に敵が「こんなはずでは…」と態度を豹変させるのはおかしいと思う一方でプレイヤーを飽きさせない面白ゲームとして成り立たせるためには謎迷宮や探偵特殊能力は必要な工夫だとも感じた。

 

 とまぁ色々文句を書いてきたが2章以降は尻上がりにストーリーも面白くなっていき、最終章では不覚にも泣きそうになった。ダンガンロンパから連なる小高和剛流を今作でも感じられて楽しかった。俺と同じデラックスエディションバージョンをわざわざ買う必要はないと思うが3年後くらいに3000円くらいになったらプレイしてみても良いんじゃないかと他人にも勧められる、そんな感じのゲームだった。