働きに出たネコ

 お久しぶりでございやす。え~っと、まずいくつか書いておかなきゃいけないことがあって、先日就職活動をして内定をもらい長らくの無職生活を終えた。入社の決め手は人事のお姉さんが美人だったことと、面接の際社長に出身大学で褒められたり話し方が良いと褒められたりで気持ち良かったこと、内定承諾して早く楽になりたいということ、だいたいこの3つだと思う。

 

 そんなこんなで今日は初出社だった。色々説明が面倒なので簡単に書くとスマホショップ業務の人材派遣の会社で所属している会社ではなく派遣先の店舗に赴くといった感じになる。(ちなみに人材派遣会社だということは入社してから知った)

 

 10時始業なのに通勤に1時間半かかるため7時に起床し8時に出発。電車を乗り換えた後バスに乗りこみ30分前に到着。初回なので早く向かうつもりがモタモタしている間にちょうど良い時間になった。店舗に入り始業前の朝礼で軽く挨拶をしながら初日なのだからスーツを着て遅刻せずに到着した時点で勝利確定だと内心安堵していると事態は起こった。

 

 突然謎の黒い機械(店員同士で連絡取るやつ)を渡され困惑していると業務の内容をやら自分のポジションについて細かく説明が始まり、慌てて「いや、俺何も知らないんスけど…」という顔をしていると周りの人間の顔面が緊迫感のあるものになっていく。

 

 察するにどうやらスマホショップ側としては土日の人員不足解決のために何でも出来る即戦力人材を要請したはずが、到着したのは人間の形をした宇宙ネコだったのだ。その後マネージャーらしき人物が血相を変えて自分の所属を聞きだし、「あなたにはお金を払えないから帰りなさい」と言いつけ、言いつけられた側のネコとしてはもう帰ることしか出来なかった。来た道を戻り帰るのはも何の成果も得られなかった事実を認めることになるので何となく名古屋駅に寄り若い女子やら本やらゲームやらを物色してから帰った。

 

 今日の一連の騒動について何が自分の問題点だったのかと省みると、おそらく最初だろう。テキトーに内定もらった会社にテキトーに内定承諾をしてしまった、こういうことなんだろう。思えば就活の面接もオンライン1回だったし、最初の数分で社長が内定出す雰囲気だったのは後から思えば不自然だし、気づいていたのに気づかなかったことにした。あれが良くなかったんだろうなと帰り道考えながらふと死にたくなった。

 

 帰宅後父以外の家族には話をして辞めても良いというお墨付きをいただいたので会社の人と話し合った後近日中に辞めると思う。父にはまだ伝えてないがもし伝えたら怒られそうでそれだけが気がかりだ。扶養の手続きを入れたり出したり入れたりで正直申し訳なく思う。何なんだよこの時間、何なんだよこの徒労はよ。意味ねーよなーと思いつつもこのボンヤリ続いていく無意味さが俺の人生なんだろうという気がしてる。俺は何物にもなれない、きっとそうだろう、そうかもね。